この記事を読むと!

なぜ今、大学がこれほど大きく変わろうとしているのか?がわかる!
これから新設される大学・学部の傾向がつかめる!

高等教育の改革は既に始まっています

千葉県成田市の大学受験専門塾Vistudyです。

突然ですが、こんなニュースを見たことはありませんか?
「大学にデータサイエンス学部が新設!」
「東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して、新しい大学に!」

「なんだか大学って、すごく変わるらしい…」 そう感じている成田市やその近隣にお住まいの高校生、そして保護者の皆さまも多いのではないでしょうか。

その感覚、大正解です!
今、日本の大学は、ここ数十年で最大ともいえる変革の真っ只中にあります。
そして、この変化を知らないまま古い価値観で大学を選んでしまうと、入学後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうかもしれません。

この記事では、大学受験のプロとして、そして何よりもデータ分析を重視する大学受験専門塾として、この大きな変化の背景と、皆さんが未来を見据えて「どう大学を選んでいくか」のヒントとなる戦略を徹底的に解説します!

ぜ今、大学は変わるのか? 改革を後押しする二つの力

2025年度の大学改革を理解するためには、その背景で働いている二つの力を知る必要があります。それは、「人口減少」と「国家戦略」です。
これらは、大学にとって抗いがたい「制約」であると同時に、新たな方向性を示す「方針」としても機能しています。

18歳人口の減少と学部新設の規制

18歳人口の減少問題を報じる新聞の見出し。「人口減」の文字が大きく写されており、大学経営の課題を象徴している。

日本の高等教育が直面する最大の課題、それは18歳人口の急速な減少という、誰の目にも明らかな事実です。
これは、大学にとって経営の根幹を揺るがす大問題!
生徒が集まらなければ、大学は存続できません。そのため、各大学は魅力的な新しい学部を作り、受験生の関心を惹きつけようと必死になっています。

ところが、文部科学省はこの流れにブレーキをかけるかのように、2025年度以降の新設学部等に対する規制を実質的に強化しました 。
簡単に言うと、「その新しい学部を第一志望にしてくれる受験生が、入学定員と同じ数だけ本当に集まるのか、事前にアンケート調査で証明しなさい」というもの。

この調査をクリアするには、何百もの高校に協力を依頼する必要があり、莫大なコストと労力がかかります。
この厳しい規制があるにも関わらず、2025年度には40以上の大学が新設・改組に踏み切っています。
これは、各大学が「それでも変わらなければ生き残れない」という強い覚悟を持っていることの表れといえます。

「デジタル」と「グリーン」の推奨

もう一つの力は、政府の経済・産業政策です。
国は今、「これからの日本には、『デジタル』と『グリーン(環境)』分野の専門家が絶対に必要だ!」と考えています。

情報技術を用いて、生産・経営・流通といった農業の全プロセスを統合的に管理する「情報農学」
「グリーン」って?

グリーンとは、一般的に「環境」という意味で用いられることが多いです。
しかし、単に「環境」という意味合いだけでなく、持続可能な社会の構築に貢献する技術や学問分野、そしてそれらを推進する国家戦略という、より広い意味合いで用いられる言葉でもあります。

そこで打ち出されたのが、「大学・高専機能強化支援事業」です。
これは、国が「よし、うちの大学でデジタル人材を育てます!」と手を挙げた大学に対し、数億円から数十億円規模の巨額な予算を支援するという、まさに大学にとってのビッグチャンスです。

これは受験生の皆さんにとっても、非常に重要なポイントです。
なぜなら、この支援事業に選ばれた大学・学部は、下記のようなメリットが期待できるからです。

  • 奨学金や学費免除の枠が充実する
  • 最新鋭の研究設備やピカピカの校舎で学べる
  • 企業との連携が強く、就職に有利になる可能性が高い

この政策的誘導の効果は、新設学部のラインナップに明確に表れています。

  • デジタル(情報・データサイエンス)分野
    秋田大学の情報データ科学部、山形大学の社会共創デジタル学環、神戸大学のシステム情報学部など、情報系学部の新設が国公立大学で相次いでいます。
    これらは、国のデジタル人材育成戦略に真正面から応える動きです。
  • グリーン分野
    秋田大学が既存の理工学部を改組して設置する総合環境理工学部は、「グリーン社会」の実現を明確に掲げており、脱炭素社会への貢献という国の目標に沿った学部です 。  
  • 先端産業分野
    広島大学工学部に新設される半導体システムプログラムは、経済安全保障の観点からも重要性が高まる半導体産業の人材不足に対応するものです。大学が国の産業政策と密接に連携していることを示す象徴的な事例です 。  
  • 特色ある分野
    一見ユニークに見える福井県立大学の恐竜学部も、実はこの支援事業に選定されています 。
    これは、地域の特性を活かした大学機能の強化という、より広い視野で事業が運用されていることを示しています。  

このように、2025年度の学部新設は、単に大学の内部的な事情や学問的な面だけでなく、国のトップダウンの政策と財政支援によって、特定の方向へと強く誘導されている側面があります。
大学は、自らの生き残りをかけて社会のニーズに応えようとすると同時に、国家戦略の担い手としての役割をも期待されているのです。

2025年大学改革の「4大トレンド」

では、この二つの力によって、大学のは具体的にどう変わっていくのでしょうか?
Vistudyで全国の大学で進む新設・改組の傾向を分析した結果、そこには4つの明確なトレンドが見えてきました。

①データサイエンスは「新教養」へ

複雑なデータのネットワークに人間の手が触れている未来的なイメージ

2025年度の学部改組において、最も顕著なトレンドは「情報」および「データサイエンス」関連学部の爆発的な増加です。
これは、どんな業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が必須となった現代社会のニーズを、真正面から反映した動きです。

  • 国公立大学
    私たちにとって最も身近な千葉大学でも、2025年度から「情報・データサイエンス学部」が新設されます。
    これは、もはや情報系の学びが地域の基幹大学においても必須の教養となりつつあることの何よりの証拠です。
  • 私立大学
    特に注目すべきは、これまで人文科学系が中心だった女子大学の本格参入です。
    大妻女子大学が「データサイエンス学部」を新設するのは、その象徴と言えるでしょう。

「自分は文系だから関係ないや」と思ったら、それは大きな間違いです!
Vistudyが日々、入試データや社会の動向を分析している中で、この「データサイエンスの民主化」は、文理を問わず、今後の大学受験における最大のキーワードになると考えています。

成田から都内の私立文系を目指す受験生も、他人事ではありません。

例えば入試問題では…
  • 英語の長文問題で、AIやビッグデータがテーマになる
  • 現代文で、情報社会を論じた文章が出題される
  • 小論文で、具体的なデータを示した上で自分の意見を述べる力が問われる

こうした傾向は、強まっていくことが想定されます。
Vistudyでは、こうした最新の入試傾向もカリキュラムに反映させ、対策を万全にしています。

②「統合」と「専門分化」

技術がますます高度化し、国際競争が激しくなる中で、従来の「工学部」といった大きな枠組みを見直す動きも加速しています。
キーワードは、古いものを見直し、新しいものを作る「スクラップ&ビルド」です。

大学学部の「統合」と「専門分化」を象徴する画像。歯車のパーツが描かれたブロックを一つに組み合わせる様子が、大学の学部再編やスクラップ&ビルドの動きを示している。
  • トップレベルでの「統合」
    最大のトピックは、何と言っても東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して誕生した東京科学大学です。
    理工学と医歯学、日本のトップが手を組むことで、世界レベルの研究と人材を生み出そうという壮大な国家プロジェクトです。
  • 難関私立での「専門分化」
    中央大学は、伝統ある理工学部を募集停止し、「基幹理工学部」「社会理工学部」「先進理工学部」の3学部に分割・再編します 。
    これは、学問分野をより明確に定義し、それぞれの分野の専門性を高めることで、学生の専門志向と企業の採用ニーズに、よりきめ細かく応えようとする明確な戦略です。  
志望校選びのポイント!

早慶やMARCH、国公立を目指すなら、こうしたトップ大学の動きが、数年後に他の大学にどう波及していくかを見越しておく必要があります。
大学が「国の産業競争力を支える最前線」としての役割を強めている今、自分の学びたい専門分野が、社会や産業界からどう求められているのかを意識することが、志望校選びで非常に重要になります。

③女子大学における教育の現代化

18歳人口の減少と社会の価値観の変化は、女子大学にも大きな改革を迫っています。
その戦略は、伝統的な「女子大」のイメージを刷新し、現代社会の課題解決に貢献できる女性を育成するという明確な意志の表れです。

女子大学における教育の現代化を象徴する画像。クリーンで近代的な学習スペースで、女子学生がPCに向かって真剣に学んでおり、情報科学や理系分野への進出を表している。
  • 実践女子大学「環境デザイン学部」
  • フェリス女学院大学「グローバル教養学部」

こうした学部は、サステナビリティやグローバル化といった現代的なテーマに対し、女子大学ならではの視点でアプローチしようという意欲的な試みです。
さらに、安田女子大学が「理工学部」を設置するなど、これまで男性が中心だった分野へ本格的に進出する動きも活発化しています。

このように、女子大学は「女子大学だからこそできる教育」の価値を再定義し、伝統と革新を融合させた魅力的な学部を創設することで、新たな時代における存在意義を示そうとしています。
これは単なる経営判断を超え、社会における女性の役割や教育のあり方の変化を映し出す、構造的な変化であるといえます。

志望校選びのポイント!

千葉県内や近隣の女子大学はもちろん、共学の大学もこの流れと無関係ではありません。
オープンキャンパスに行く際は、パンフレットの美しい写真だけでなく、「どんな社会課題を解決しようとしているのか」「どんな新しい学びを提供しているのか」という視点で、ぜひ教員や学生に質問してみてください。そこに、その大学の未来が隠されています!

④恐竜学部が示す「ニッチ」と「学際性」で切り拓く新境地

全国の大学が情報科学や国際関係といった主流分野で激しい競争を繰り広げる一方で、独自のポジショニングを確立するために、地域の特性や特定の社会課題に焦点を当てた、ユニークで専門性の高い学部を新設する動きも活発化しています。

ニッチで専門的な大学学部を象徴する恐竜の化石の画像。福井県立大学の恐竜学部に代表される、地域の特色や特定の学問を深掘りするユニークな学びの選択肢を示している。
  • 地域資源の最大活用
    新設学部の中で、最もメディアの注目を集めているのは、福井県立大学の恐竜学部でしょう 。
    恐竜化石の一大産地として世界的に有名な福井県の地域資源を最大限に活用し、唯一無二の教育研究分野を確立しようとする試みです。
    学生でなくても、どこかワクワクしてしまいますね!
  • 社会課題への応答
    山口大学のひと・まち未来共創学部や、聴覚・視覚障害者のための高等教育機関である筑波技術大学の共生社会創成学部は、それぞれ地方創生やインクルーシブ社会(お互いに尊重し合える社会)の実現といった、現代日本が抱える社会課題そのものを学問の対象としています。
    これらの学部は、明確な問題意識を持つ学生を惹きつけ、社会貢献への高い意欲を専門的な学びに繋げることを目指しています。
  • 芸術と技術の融合
    東京藝術大学大学院に設置が予定される「ゲーム・インタラクティブアート専攻」は、これまで別々の領域と見なされてきたアートとテクノロジーを融合し、新たな表現領域を切り拓く人材を育成しようとするものです。
    学問の境界がますます流動的になり、新たな価値創造が既存の枠組みの外から生まれることを象徴しています。
志望校選びのポイント!

これらの動きは、「偏差値」という一つのモノサシ「だけ」で大学を測る時代が終わりつつあることを示しているのかもしれません。
例えば、ここ成田市は成田国際空港という世界への玄関口があります。
こうした立地環境を活かして、「語学力×データサイエンス」や「航空宇宙工学×環境学」といった、既存の学問を掛け合わせた学際的な分野に、皆さんだけの未来のヒントが眠っているかもしれません!

たちはどんな大学を選ぶのか

ここまで見てきたように、大学の新設・改組は、単なる教育業界のニュースではありません。
それは、これからの社会がどう変わり、どんな人材が求められるのかを、大学側が正確に読み解き、示してくれている未来への地図なのです。

未来への大学選びを象徴する画像。2025年をスタートラインとして未来の年号が続くトラックが、これからの時代に向けた進路選択の重要性を示している。

情報・データサイエンス学部の急増は、あらゆる事がデータで語られる時代の到来を告げています。
理工系学部の再編は、激化する国際競争の現実を映しています。
女子大学や個性的な学部の挑戦は、画一的な価値観から多様な価値観が尊重される社会への移行を示しています。

偏差値の高さや伝統的な知名度だけで大学の価値を決める時代は、既に終わりを迎えているのかもしれません。
言葉にすると当たり前ですが、大学は皆さんの人生や社会を、より豊かにするための教育機関です。
大学受験において、何を重要視するかは人それぞれです。ですから、Vistudyとして一つだけ伝えたいのは、「自分の将来をよく考えて志望校を選んでほしい!」ということです。

志望校選びに迷ったら、いつでもお問い合わせください。
このコラムが、皆さんの志望校を選ぶ際のひとつの材料になっていたら、光栄です!

Vistudyの「#データで勝つ」受験戦略

「データで勝つ、大学受験。」を実現するVistudyの学習データ分析のイメージ

「大学改革の大きな流れは分かったけど、じゃあ、自分は一体どの大学を目指せばいいんだろう?」
「新しい学部の入試対策って、何をすればいいの?」

この記事を読んで、そんな具体的な悩みや不安が生まれたかもしれません。
それこそが、第一志望校合格への第一歩です。

  • POINT 1:未来を捉えるデータ分析
    コラムで解説した「情報」「グリーン」など新設学部の動向と、あなたの学習データを掛け合わせ、最短の合格ルートを導き出します。
  • POINT 2:新時代の思考力を養成
    文理の枠を超え、新設学部が求める複雑な課題を解く「学際的思考力」を育成。
    知識を単なる暗記から「使える武器」へと変えます。
  • POINT 3:総合型・推薦選抜にも完全対応
    学力だけでは測れない「人物像」を最大限に引き出す戦略的な指導(志望理由書・面接対策など)で、あらゆる入試方式で合格を掴み取ります。

大学受験専門塾Vistudyの真骨頂は、成田市の他塾にはない「アナタだけの合格戦略」の立案です。
最新の大学トレンドとあなたの現状を掛け合わせ、最短・最速の合格ルートを設計します。
成田市で本気で早慶・MARCH・千葉大を目指すなら、まずは無料カウンセリングでVistudyの「データで勝つ」大学受験を体験してください。

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