経済学部の「学び・向いている人・進路」のすべてがわかります。
1分で概要をつかめるよう、やさしく解説しています!
経済学部は、社会が限られた資源を効率的に使い、皆が豊かになる方法を考える学部です。
身近な疑問から社会全体の問題まで、「なぜ」そうなるのかを探求します。
具体的に学ぶ内容は、以下が挙げられます!
- ミクロ経済学:個人や企業の行動から経済を見る
- マクロ経済学:国全体の動きから経済を見る
- 計量経済学:経済のデータを分析する
これらに加えて、財政、金融、国際経済など、他にも多様な応用分野があります!
経済学部で学ぶと、以下のスキルを身につけることができます!
- 論理的思考力・分析力
- データの分析と活用力
- 問題解決能力
- 分かりやすく説明する力
こんな人は経済学部に向いているかも?
- 社会の「ナゼ?」が気になる人
- 論理的に考えるのが好きな人
- データに関心がある人
卒業後の進路は、金融、コンサル、メーカー、公務員など多岐にわたり、社会の様々な分野で活躍できます。
経済学部は、社会への深い理解と変化に対応できる力を養い、多様なキャリアを切り拓くための強力なスタート地点となるでしょう。
ここまでが「1分でわかる!経済学部のいろいろ」でした!
ここから下の本文では、成田市の大学受験専門塾Vistudyが、しっかりと解説していきます!
経済学部って、一体何を学ぶところ?
「経済学」と聞くと、お金儲けや株の取引といったイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、大学で学ぶ経済学は、もっとスケールが大きいです!それでいて、私たちの日常生活や社会全体に深く関わる学問です。
経済学は「社会が限りある資源(ヒト、モノ、お金、情報など)をどうやって効率的に使って、みんながより豊かに、より幸せになれるかを考える学問」です 。
例えば、「どうしてティッシュの値段ってお店によって違うんだろう?」「なぜ新しい技術が生まれると景気が良くなるって言われるの?」「政府が子育て支援金を出したら、どんな影響があるんだろう?」 といった、身近な疑問からニュースで話題になる大きな社会問題まで、経済学は「なぜそうなるのか?」 という問いを探求し、その仕組みを解き明かそうとします。
ミクロ経済学

ミクロ経済学は、私たち消費者一人ひとりの行動や企業の活動など、「小さい(ミクロな)」単位に焦点を当てます 。
例えば、
- 消費者がどんな基準で商品を選ぶのか
- 企業がどうやって商品の値段を決めるのか
などの個別の行動が集まると、どのように商品の値段や量が決まるのか(需要と供給のメカニズム) などを深く探求します。
マクロ経済学

マクロ経済学は、広い視野で社会全体を捉え、「大きい(マクロな)」経済の動きに焦点を当てます 。
- 国全体の経済がどう成長していくのか
- 景気が良くなったり悪くなったりするのはなぜか
- 物価が上がり続けたり(インフレーション)するのはなぜか
- 失業者が増えたりする問題 にはどう対処するか
といった国や世界レベルの経済現象を分析します 。
政府の財政政策(税金や国の支出)や、日本銀行の金融政策(金利の調整など)が経済全体にどんな影響を与えるのかも、マクロ経済学の重要なテーマです 。
計量経済学

現代経済学において、特に重要になっているのが「計量経済学」です 。
これは、経済の理論が現実の世界で本当に正しいのかを、実際の様々なデータを使って検証したり、将来の経済の動きを予測したりするための「データの分析手法」を学ぶ学問です 。
皆さんはテレビのニュースで「景気は上向き」「来年度のGDP成長率は〇%」といった数字が発表されるのを見たことがありますか?
ああいった数字は、経済学者が様々なデータを分析して導き出したものです。計量経済学では、統計学の知識を使って、これらのデータから意味を読み解き 、客観的な根拠に基づいて判断する力を養います 。
まだまだ広がる!専門分野
ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学で経済学の基本的な考え方や分析ツールを身につけた後は、それを活かして、現実社会の様々な具体的な問題に経済学のメスを入れていきます。これが「応用経済学」の世界です。大学の経済学部には、皆さんの興味に合わせて深く学べる、たくさんの専門分野があります。
- 財政学: 国や地方自治体の税金の使い方や、社会保障の仕組みを考えます 。
- 金融論: 銀行の役割や、株、為替といったお金の流れや仕組みを学びます 。
- 国際経済学: 国と国との貿易や、世界全体の経済問題を分析します 。
- 労働経済学: 働くことに関する様々な問題(お給料、失業、働き方など)を探求します 。
- 環境経済学: 地球温暖化のような環境問題と経済活動を結びつけて、どう解決するかを考えます 。
- 行動経済学: 人間の心理が、経済的な判断にどう影響するかを分析する、近年注目の分野です 。
これらはほんの一例で、大学によってはもっとたくさんの応用分野が用意されています。自分の興味のある分野を深く掘り下げることで、社会を見る視野がぐっと広がります 。
経済学部で身につく!将来役立つ一生モノのスキル
経済学部で学ぶことは、単に知識を増やすだけではありません。
社会のどんな場面でも必ず役に立つ、普遍的で強力な「思考力」と「問題解決能力」が身につきます 。

分析力と論理的思考力
経済学では、複雑な社会現象をシンプルに分解し、その原因と結果の関係を明らかにする訓練を徹底的に行います 。
物事を感情や思い込みではなく、客観的なデータや理論に基づいて筋道を立てて考える「論理的思考力」 が養われます。
この力は皆さんが将来どんな仕事についても、課題の本質を見抜き、解決策を見つけ出すために不可欠な力です。
データ活用力
計量経済学で学ぶデータ分析スキルは、現代社会において最も求められる能力の一つです 。
膨大な情報の中から、本当に信頼できるデータを選び出し 、そこから意味のあるパターンや傾向を読み取る力は、ビジネスでも、研究でも、あるいは日常生活でも、皆さんの判断をより確かものにしてくれます 。
大学受験専門塾Vistudyがデータに基づいた学習指導を重視するように、データは皆さんの可能性を最大限に引き出すための強力なツールです!
問題解決能力
経済学を学ぶ過程で、社会に隠れている問題を発見する力 や、その問題を経済学の知識を使って分析し、どうすれば社会がより良くなるかを具体的に考え、周りの人に分かりやすく提案する力が養われます 。
この力は、将来皆さんがリーダーシップを発揮する上で、非常に重要なスキルとなります。
かみくだいて説明する能力
経済学で学んだ専門的な内容や、データ分析の結果を、経済学を知らない人にも理解できるように説明する力も、経済学部で磨かれる重要なスキルです。
ゼミでの発表やディスカッション を通じて、自分の考えを論理的に組み立て、相手に分かりやすく伝える訓練をすることで、説得力のあるコミュニケーション能力が身につきます。
経済学部に向いているのはどんな人?

- 「社会のナゼ?」が気になる人
ニュースで経済の話題が出ると、「どうしてこうなるんだろう?」 と原因を知りたくなったり、消費税やインフレといった社会の動きに関心がある人は、経済学というレンズを通して社会を見ることに面白さを感じるはずです 。
- 論理的に考えることやパズルが好きな人
経済学は、与えられた情報から論理的に答えを導き出す思考プロセスを重視します 。物事を順序立てて考えたり、複雑な関係性を解きほぐしたりするのが得意な人には、経済学の理論やモデルを学ぶことがきっと面白いと感じられるでしょう。
- データや数字に抵抗がない人
経済学では、データ分析が非常に重要です 。
数字を見るのが好き、グラフから傾向を読み取ることに興味がある、あるいは今は得意でなくても、データに基づいて物事を考えるスキルを身につけたい、という意欲がある人にも経済学部はおすすめです。
「数学が苦手だから経済学部は無理かも…」と思っている人はいませんか?確かに経済学では数学を使いますが 、多くの大学では高校数学の知識があれば十分に対応できるようになっていますし、必要な数学は大学で丁寧に教えてくれます。大切なのは、数学を経済学を理解するための「道具」として学ぼうという気持ちです。数学への不安だけで可能性を狭めず、ぜひ興味のある大学のカリキュラムを調べてみてください。
経済学部の主な進路
経済学部で身につけた幅広い知識と普遍的なスキルは、皆さんの将来の選択肢を大きく広げます 。
活躍できる分野は非常に多岐にわたりますが、主な進路をご紹介します。

- 金融業界
銀行、証券会社、保険会社など 。経済の知識を最も直接的に活かせる分野の一つです 。 - コンサルティング業界
企業の経営課題の解決策を提案したり、社会の動向を分析したりします。高い分析力と論理的思考力が求められます。 - メーカー・商社
様々な商品を製造・販売する企業や、国内外の取引を行う企業 。市場分析や企画、財務など、幅広い部署で活躍できます 。 - IT・情報通信
現代経済に不可欠なIT技術やサービスを提供する企業。データ分析スキルが特に活きる分野です。 - 公務員
国や地方自治体で、経済政策の立案や地域社会の課題解決に取り組みます 。公務員試験で経済学の知識が有利になることもあります 。 - 専門職
公認会計士 、税理士、証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー など、高度な専門知識や資格を活かして活躍する道もあります。
これらの他にも、様々な業界・職種で経済学部出身者は求められています。
これは、経済学で培われる「社会を見る視野の広さ」と「データに基づいて論理的に考える力」が、どのような仕事においても強力な武器となるからです 。
経済学部は、特定の職業に直結するスキルだけでなく、皆さんがこれからどんな変化に出会っても対応できる「問題解決能力」を育む場所と言えるでしょう 。
まとめ
大学で経済学を学ぶことは、社会や世界に対する深い理解と、変化に対応できるしなやかな思考力を皆さんにもたらしてくれます 。
ミクロ、マクロ、計量経済学といった基礎から、多様な応用分野まで体系的に学ぶことで、物事を論理的に分析し、データに基づいて判断し、社会の課題に対して解決策を提案する力といった、社会で求められる普遍的なスキルが身につきます 。
そして、その力は、金融、IT、公務員、専門職など、皆さんが思い描く様々なキャリアパスを切り拓くための強力な武器となるでしょう 。
経済学部は、将来の可能性を一つに絞るのではなく、多様な選択肢の中から自分に合った道を見つけるための、柔軟で力強いスタート地点に立つことを意味します。
もし皆さんが、「社会で起きていることの背景にあるナゼ?を知りたい」「データを使って物事を考えたい」「将来、社会に貢献できる仕事がしたい」 と感じているなら、ぜひ経済学部を検討してみてください!
きっと、皆さんの知的好奇心を満たし、成長を実感できる4年間が待っているはずです。
進路に迷っている方へ
今回ご紹介したように、経済学部は「論理的な思考力」や「データを読み解く力」を養い、将来のキャリアの幅を大きく広げる学部です。
とはいえ、「自分に向いているか分からない」「他の学部とも迷っている」という方も多いのではないでしょうか?
大学受験専門塾Vistudyでは、一人ひとりの志望や適性に合わせて、志望校選びから学習計画までをプロコーチがサポートします。
成田市近辺で大学進学を本気で目指している受験生の方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください!